ふぐ処理師の免許・・・なぜ?

山形県鶴岡市の飲食店でフグの白子(精巣)を食べた7人が意識障害になるなどした中毒事故で、料理人自体がふぐの知識がなく、白子料理を作ったのは初めてだったとのこと。
フグ毒の正体はテトロドトキシンという化合物で、青酸カリの500~1000倍の強い毒性があり、2ミリ・グラム程度の摂取で成人が絶命するとされており、加熱しても、分解しない。
東京、京都、山口など19都府県は免許が必要で、専門の試験がありますが、一方、学科や講習を受けて登録するだけでいい自治体もあり、また、恐ろしい事に全く県条例もないところもあるのは些か・・・・・?
ふぐの種類によっては皮・身に毒を持っている種類もあるのだから、県条例で簡単に免許が取得出来るのは怖い話だと思いますね~!!
厚生省のお役人さん・・・早く全国統一の免許制度を確立しなければ・・・・・・・温暖化で、ふぐが北海道で水揚げされるのも時間の問題ですよ!!
私も下関でふぐを扱っていますが今回の事件で、山形県は要綱で資格制を定めているが、違反しても罰則はなく、おまけに「東北地方はフグに対するなじみが薄く、規制の必要がないため」と説明しているようですが、現に今までにも中毒症状の発症が6件も出ていることに、問題意識の無いのにはビックリしました。
折角の美味しいふぐ(下関ではふく)を安心して食べるためにも、啓蒙活動と統一免許制度導入の早期実現を望んでいま~す。
ヒガンフグ■ヒガンフグの毒性・・・肝臓、卵巣は猛毒。皮膚、腸は強毒です。筋肉は無毒(弱毒の個体もある)、精巣は弱毒です。
一部有毒個体が見つかっているので注意が必要です。
絶対にふぐ処理師が処理したふぐ以外は食べないように・・・・