下関の関門海峡の西に浮かぶ島は・・・・

今年初めてのブログは日本最古の灯台&アルコール漬け瓶雲丹発祥の地&世界でも3ヶ所しかないと言われている雲母玄武岩のある島・・・関門海峡の西に浮かぶ六連島を紹介いたします。
六連島は大型船舶が行き交う国際航路に挟まれた溶岩台地の島です。
日本書紀にも「没利(もつり)島」として登場する歴史のある島で、現在の「六連島」の由来は、大小6つの島が連なっているからとも、昔島の住民が土地を6等分したためとも伝えられています。
島の中央部の肥えた台地(標高約100m)では、温暖な気候であることからキャベツなどの露地野菜の栽培がおこなわれていましたが、最近ではキクやカーネーション、ガーベラなどの花卉のハウス栽培が盛んです。
収穫された花は、花き運搬船によって下関の花市場や北九州などへ出荷されています。
また島内には、六連島灯台や雲母玄武岩など名所旧跡が多く残されているほか、アルコール漬け瓶詰めウニの発祥地としても有名です。
六連島灯台 島の北東部にある六連島灯台は慶応3年(1864年)4月の大阪条約に基づき 建設された5つの灯台のうちの一つでで、英国人アルヘリン・ブランドンが率いるお雇い外国人により建設され明治4年(1871年)11月21日に 初点灯した灯台で、日本で最古の洋式灯台の一つに数えられ、外観はほぼ当時のままの姿に保たれています。
もちろん、今も現役で稼動しています。
この灯台ができて間もなくの明治5年6月には西郷隆盛が案内して明治天皇も視察に来られたようです。島には「明治天皇行幸の碑」も建っています。
六連島灯台-1それと、島の中央部に世界でも3ヶ所しかないと言われている雲母玄武岩があります。日本ではここだけであり、昭和9年に国の天然記念物に指定されています。
およそ3000万年前に堆積した地層(第三紀層)と、100万年余り前に噴出して、地層をおおう玄武岩からできています。
六連島玄武岩島の中央の高所にある玄武岩はこい灰色で、たくさんの小さな穴(孔隙=こうげき)が開いていており、その孔隙の内壁に、きらきら光るうすい褐色のクロウンモの結晶があります。
クロウンモは径約4mmで、六角形の板状の結晶があり、クロウンモのほかに、カクセン石の2~3mmの針状結晶もあります。
国の天然記念物指定地域面積は約5000㎡です。
六連島玄武岩-1玄武岩の孔隙中にクロウンモが形成されることは珍しく、他の玄武岩に比べて、ナトリウムやカリウムを含む割合が大きい。
また、この玄武岩をつくったマグマは、地殻の下のマントルの一部が溶けたもので、地下約90kmから噴出したものといわれています。