下関出身の作家!!

下関には直木賞・芥川賞受賞者が・・・直木賞(古川 薫・船戸 与一)芥川賞(田中慎也)その中から一人ご紹介します。!!
さて、船戸与一という小説家をご存知だろうか?冒険小説の分野においては日本を代表する作家で長編ものが多く、一度 読みはじめたら止まらない冒険小説界の第一人者です。
船戸与一は本名:原田建司、1944年2月8日 、山口県下関市生まれ。山口県立下関西高等学校、早稲田大学法学部卒業。在学中は探検部(第三期生)に所属。アラスカのエスキモーを訪問し、本名で共著『アラスカ・エスキモー』を刊行しました。
小学館、祥伝社などの出版社勤務を経てフリーになり、執筆活動を始める。1979年『非合法員』(講談社)で冒険小説家としてデビュー。
南米を舞台にした小説が多く、特にお薦めなのは、『山猫の夏』『伝説なき地』『砂のクロニクル』『猛き箱舟』あたりが最高で~す。『夜のオデッセイア』『蛮族ども』『神話の果て』『炎 流れる彼方』『蝦夷地別件』あたりもはじめての方でも読みやすいと思います。
どの作品も真実の人間の姿が凄いエネルギーとなって読む者を圧倒します。
そして主人公が抜群に魅力的に描かれていて、いつのまにか自分が主人公になってしまうのが、これらの作品に共通した部分ではないでしょうか。
彼らはその肉体のみを武器として巨悪に立ち向かい、多くの場合報われぬ死を迎える。
そこには「勝てなくとも、そして死んでも屈服しない」という作者の反骨精神が垣間見えます。
ストーリー全体が重量感あふれ、長編であるけど読者を飽きさせることのない展開が素晴らしく面白いです。
また、外浦吾朗のペンネームで『ゴルゴ13』、『メロス』の劇画原作なども手掛けています。
(劇画作者はさいとう・たかを)
1985年、『山猫の夏』で日本冒険小説協会大 賞、ならびに第6回吉川英治・文学新人賞受賞。
1989年、『伝説なき地』で第42 回日本推理作家協会賞長編部門賞受賞。
1994年、『砂のクロニクル』で第5回山 本周五郎賞受賞。
そして、2000年には『虹の谷の五月』で第123回直木賞を受賞しました。
下関には他に亡くなられましたが赤江 瀑・中本 たか子・林 芙美子・長谷川 修・豊田 行二など、有名な作家を輩出しています。
下関は文化の香り漂う町です。
是非、一度おいでませ!!