4月29日、全国一のふくの町下関に於いて、第76回下関ふく供養祭がしめやかに開催されました。
この供養祭は、毎年、天然物のフグ漁のシーズンが終わるこの時期に行われていて、29日は、下関市の南風泊市場に漁業者や仲買人などおよそ400人が集まりました。
市場に設けられた祭壇には、27日長崎県沖でとれたおよそ3キロの天然トラフグが供えられ、僧侶がお経を唱える中、出席者が次々と焼香しました。
南風泊市場によりますと、去年9月から先月までのシーズン中に取り扱われたトラフグは、天然物と養殖物あわせて1100トンほどだったということです。
このあと、市場近くの海岸では、地元の小学生30人あまりが5センチほどに育ったトラフグの稚魚、およそ3000匹を放流し、児童たちは「大きく育ってね」などと声をかけていました。
フクのシーズンはこの日をもって、終了し、来シーズンの豊漁と、漁の安全を祈願し、無事終了しました。
供養祭終了後、出席者による懇親会が開催され、美味しいトラフグの料理を堪能しました。