味噌は、大豆・麹・食塩を混ぜ合わせ発酵熟成させたものであり、発酵熟成中に重要な役割を果たす微生物の働き方が気候風土、それぞれの蔵によって微妙に違いがあり、原料や環境、水質などの条件も加わり、それが複雑にかかわり合うことによって、地方色のある千差万別の味噌が作られています。
味噌は「医者いらず」と呼ばれるほど、健康効果の高い機能性食品なのです。
今回、共立女子大の上原教授の新聞記事を発見・・・味噌は『塩分取り過ぎの悪玉説』は誤解だと発表されました。
味噌の代表的な効果を挙げると、がん予防、コレステロールの抑制、消化促進、整腸作用、胃潰瘍の予防、美容効果、脳の活性化、老化防止、基礎代謝の促進などがあり、さらに主原料である大豆には、良質のたんぱく質が多く含まれ、そのなかには生命維持に不可欠な必須アミノ酸のほか、過酸化脂質の増加を防ぐといわれているサポニン、ビタミン群、カリウム、カルシウム、食物繊維など様々な栄養素が豊富に含まれています。
また、大豆に含まれるフラボノイドの一種である『イソフラボン』は、更年期の、特に女性ホルモンに働きかけ、骨粗鬆症の予防や美肌・美白の効果があるとして近年注目されている成分も多く含まれています。
味噌は発酵によって、これら大豆の栄養素がさらに優れたものになった食品なのです。
味噌の代表的な食べ方である味噌汁は、塩分を気にする人によっては敬遠されていましたが、今回、逆に血圧降下の働きがあるとの研究結果”食塩が消える?”
それでも気になる場合は、カリウムや食物繊維を含む食材を味噌汁の具にすると良いですし、これらの栄養素は、塩分が体内に吸収するのを防ぐ、また塩分の排出を促す作用があり、さらに健康効果を高めることになるのです。
味噌で一番大事なのは便利さの追求の為、即席や粉末にされた味噌では無く、古来よりある生みそを使って健康になって頂きたいと思います。